道楽とは、、、
昨日は蕾だった。今朝、咲いた最初の花である。
白から赤紫までいろんな色がある。春の若芽は摘んで胡麻和えにすると美味しい。
一株植えておくと、どんどん増えていく。芝生にまで侵入してくるので、可哀想と思いながら引き抜かざるを得ない。
子供がホタルを入れて遊んだので、ホタルブクロという説もあるが、花の形を提灯に見立てて火垂袋(ホタルブクロ)と呼ぶ説のほうが説得性がある。(夏の野草 永田芳雄著 山と渓谷社)
子供の頃、丹波の田舎ではツリガネソウと言っていた。ホタルが飛ぶころに咲いていたのを思い出す。
しばらく、見ていなかったが、庭のオリーブの大木に花が満開であった。昨年秋にはバケツ一杯のたくさんの実を収穫し、塩漬けにした。
枇杷の実も早朝に、ヒヨドリより一足先に収穫した。 すこし早いが仕方が無い。
昨夜遅く、茶問屋の社長さんから電話、「明日は天気良いようだ。ず~と奥の○○さんにお茶の生葉(オクムサシ)を聞いたら、明日朝、30Kg分けてくれるって!!」
ということで、今朝、早く起きて、準備し、軽トラで片道40分走って、藤枝では最奥のSさんの家にお茶生葉を取りに行った。
日中は30度近い快晴であった。まずは茶葉を日光に干す日干萎凋の工程から始まる。 かなり手ごたえありの良い線で製造できたが、なんとなく、製造プロセスを経るたびに香りが薄くなり、最後には、ほとんど無くなってしまった。
やはり、一番茶のシーズンオフの強い葉では駄目なのか?
ああ!!、この間の凄いお茶はどうして出来たのか? やはり幻の逸品である。
もう、今年はやめておくか、それとも二番茶の柔らかい新芽でトライするか!
もう会社退職したのに、何とかお茶の香り発現と消失のメカニズムを解明してきっちりした製造技術を作り、コマーシャルベースの量産製造体制を確立したいという技術屋魂がうずうずして胸躍る。 お金にならないのに、、、道楽だからね。
当然、伊藤園などの企業でも研究しているだろうが、現場を経験していない連中にわかるだろうか?、、、なんて偉そうなことを言って、、、
年金生活者だから、お金を稼ぐ必要は無い。純なる趣味道楽、、、、お茶問屋の社長さんにとっては、研究開発投資だからソロバンでの採算には合わない。
でも、工場建屋、機械設備、電気、ガス、重油、修理、、随分お金使ってるよ。
彼も道楽でやっているんだけどね。
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コメント
道楽とは…?
ナベショーさんは道楽にもきっと全力を注ぎ込んでしまう方なんでしょうね♪
道楽、趣味、好きなこと、お金の問題じゃないですよね。
投稿: さるじゅ | 2006年5月31日 (水) 00時45分
本当の専門家・職人は何処か道楽なのじゃないかしら。
儲けより「いい仕事をしたい、仕事で認められたい」って・・・商売には、コストも大事だけれど、安かろう=悪かろうでは、人の心には感動を生みません。
ナベショー様は、道楽の域を超え、職人の域に入りかけているようですね。
投稿: ばら色婆ァバ | 2006年5月31日 (水) 07時18分
オリーブの木、植えてみたい、、けれど庭の容量にも限度というものがあります。
暮らしの手帳 6,7月号でお茶の記事を読みました。やっとナベ様の言ってらっしゃることわかりました。
投稿: なぎさ | 2006年5月31日 (水) 07時54分
ナベショー様の、”職人魂”に”技術者魂”がプラスされたらそれこそ最強な気がいたします。
いつか『ナベショーブランドの銘茶』ができるのではと、楽しみにしております。それにしても、お庭の”実のなる木”の種類の豊富さには驚いてばかりです。オリーブの実がとれるなんて、おとぎ話のお庭のようでうらやましいですね~(^-^)。
投稿: riezon | 2006年5月31日 (水) 10時16分
みな様からの暖かいお言葉、、うれしいです。
道楽に磨きがかかって、誰もが出来なかった香りのお茶の製造技術確立が出来たら楽しいですね。
香り発現にとって、プラスのこと、マイナスのことを現場で客観的に観察する。過去の多くの先輩達の話を先入観なしで聞く。
それらの現象を化学的、物理的、化学工学的に総合的に理論づける仮説を構築する。仮説を実証する。矛盾点を説明できる新たな仮説を構築する、、、、。
このような門外漢の化学屋のオーソドックスな弁証論的アプローチで、どこまで不可思議なお茶の世界に迫れるか?、、、
ナベショーの第二の人生におけるライフワークってとこかな!
オリーブの実の生る庭、、、ほんとにおとぎ話のような素敵な庭なんですよ! 蚊の大群の襲撃さえなかったら、、、、
投稿: ナベショー | 2006年5月31日 (水) 22時09分