徐福伝説の町 新宮
九鬼駅を9時17分、新宮行きの汽車に乗り、熊野灘の海岸を眺めながら走る
はるか太平洋上の台風16号の影響により、空は暗く、海は荒れて白波が立つ
しかし、景色としては、これはこれでなかなか良い眺めである。
相変わらず、くねくねと多くのトンネルが続き、出たり、入ったり、、、、
素晴らしい展望もシャッターチャンスを逃してしまうか、ブレでピントが合っていない。
やがて熊野川の広い河口の鉄橋を渡り10時26分に新宮駅に着いた。
新宮は熊野川を利用した木材の集積地として有名であると小学校の時に習った。
ここで、約1時間30分の次の汽車乗り継ぎの時間待ち、
徐福は中国秦の時代、はるか東方海上の蓬莱山にある不老不死の薬を求めに行きたいと始皇帝に申し出て莫大な資金を皇帝に出させて旅立つ。
手ぶらで帰国した徐福は、蓬莱山を発見したが、、、とか何とか始皇帝を旨く言いくるめて、再び資金を出させて大勢の技術者や若者、子供達3000人を連れて、大船団を組んで再度船出する。
そして、とうとう徐福たちは何日もの航海の末、どこかの島にたどり着いたらしいが、そのまま帰ってくることは無かったという。
日本の古来からの様々な言い伝えでは、徐福の3000人の船団は、この紀州熊野灘、新宮の海岸に上陸したという。
この熊野地域には徐福渡来の地として数々の伝来資料が残っているという。
もともと徐福は不老不死の薬を持って、帰国する気は毛頭無く、始皇帝を旨く担いで資金を出させ、船団を組んでの東の新天地に徐福の一族が村ごと移住する魂胆であったのであろう。
徐福は中国を出るとき、稲の種、農耕器具、様々な技術を携えて日本に渡来した先祖達の一人であったろう。
日本の各地には徐福伝説と蓬莱山と名つけられた山がたくさんある。
昨年3月、姫路の会社に勤務している時、中国山東省の港町 煙台市へ6人の技能研修生受け入れのために出張した。
煙台市の近くには蓬莱という町があり、さらに、近くの西には龍口市がある。
始皇帝が不老不死の薬を求めている時に、徐福と出合ったのが龍口市、船出したのが煙台の港である。
実際に、江蘇省連雲港市において、1982年に徐福村が発見されて、徐福が実在の人物であるという学術論文も発表されているという。(新宮市 商工観光課資料)
煙台と龍口の間にある蓬莱市の海岸の絶壁には、蓬莱閣という大きな楼があり、八仙人が祭られているのを見学した。
八仙人は一人の女性と七人の男の仙人である。
八仙人が舟に乗って海を渡って、東方の海上の蓬莱山に向かったという。
ただ、そのうちの一人の仙人が空を飛んでいる時、神通力が失せて海に落ちて死んでしまった。
それで、蓬莱山にたどり着いたのは7人、それが日本では宝船に乗っている七福神となる。
夷(えびす)、大黒天(だいこくてん)、布袋(ほてい)、福禄寿(ふくろくじゅ)、毘沙門天(びしゃもんてん)弁財天(べんざいてん)、寿老人(じゅろうじん)の七人である。
徐福伝説と合わせてみるならば、宝舟でやって来た7福神は様々な技術や農耕器具、知識を携えて中国から渡来した徐福の一族のことではなかろうか。
八仙人のうち一人の仙人が海に落ちて死んだことは、中国から日本への困難な航海でに3000人のうち少なくとも1/8が死んだことを意味してはいないだろうか。
3000人というのは中国特有の誇張した表現(白髪三千丈と同じ、、)だとしても、舟団8隻ののうち一隻が航海中に沈んでしまったのではなかろうか。
八仙人のうち、女性が一人だけということは、渡来した徐福たちの多くは男の技術者であることを意味する(困難な航海を乗り切るためには当然であるが、、、)、
彼らは日本に上陸した後に、多くは日本の女性を妻として子孫を残していった。
大国主命を大黒様と呼ぶところから、徐福たち渡来人の一人は出雲において大和朝廷と匹敵する力と勢力を持つようになったのであろう。
以上、徐福伝説とナベショーの想像と仮説を取り混ぜた七福神のお話である。
新宮の駅で名物サンマ寿司を買って、11時13分発、紀伊田辺行きの汽車に乗った。
次の鯨の町太地には11時47分に着いた
。
途中の景色を楽しみながらの旅
である。
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コメント
徐福の逸話、七福神の伝説・・・さすがお伊勢様の周辺は、興味深い話とそれに纏わる史跡が沢山ですね。
私たちも、元気なうちに一度は“伊勢・熊野詣で”をしたいと思っていました。
その折には、ナベショー様の旅行記、参考にさせていただきます。
投稿: ばら色婆ァバ | 2006年10月 7日 (土) 08時45分
ばら色さま
そうですよ!
夫婦とも元気なうちに旅行を!
ご主人を元会社の人とのゴルフや会食で暇を潰させてる場合じゃないですよ!
投稿: ナベショー | 2006年10月 7日 (土) 20時30分