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2006年11月27日 (月)

ドングリから澱粉を!

Img_1047syukusyou_1 コスモス

 晩秋になり、とっくにコスモスの季節は終わってる

 花が少なくなってるだけに、咲き残ったコスモスの数輪が目立つ

 視界いっぱいに咲いていたコスモス畑、一輪、一輪吟味して撮ることはなかったのに、、

 なんというやさしい色、やさしい花、星野富広さんなら、どのような言葉を添えられるであろうか!

 数日前、可燃ゴミ置き場へゴミ袋置きに行ったら、その側の家の生垣の下の道路脇、たくさんのドングリが落ちてるではないか!

 かじってみたら渋い、、、以前のドングリ餡子にしたのは渋くなかったが、、、

 よし! このドングリから澱粉を採ってみようImg_1024 Img_1029_1                          

 試行錯誤でやるので、まず、拾ったドングリの半分、約800kg(間違い 800Gr)をトンカチで叩いて皮を剥いた。

 それを、家庭用ミキサーで水と共に、細かく粉砕するImg_1030_1 Img_1031_1。 

 茶色の固形物を濾過して、白い粉と分離する。

 台所にある容器総動員、、幾度も水でさらして、上澄み液と沈殿物とを分離

 濁った上澄み液はさらに静置して、沈殿させる

 沈殿物を集めて水を加えて、再び沈殿させる。 言葉で書くと一行であるが、水を加えて沈殿するのに半日、一昼夜の時間がかかる

 こういう操作を根気よく繰り返し、沈殿物と上澄み液を分離精製して、沈殿物の純度を高めていく   Img_1042_2

 最後に、白い沈殿物を水と分離して乾燥させる

 なお、この茶色い上澄み液はドングリの渋み成分、すなわちポリフェノールである。

 たまたま、台所の流しに捨てた時、アルカリ性の漂白剤と触れたとたん、真っ黒に着色した。

 ポリフェノールは抗酸化物質としてワインやお茶の渋みと同じで、健康に良いといわれている。

 これらの作業は一週間前から始めて、途中新湊への旅行で中断し、昨日遂に白いドングリ澱粉 約100Grを得た。Img_1111                         

 さて、このドングリ澱粉、、、、葛餅、ワラビ餅ならぬどんぐり餅にしてみよう。

 砂糖の入ったきな粉をまぶして食べる、あのワラビ餅である

 最近、売っているワラビ餅のほとんどは、薩摩芋澱粉から作られているそうである。

 ドングリ澱粉 10Gr、、、50Grの水に分散させ、小さな鍋で弱火で攪拌しながら過熱した。

 白濁液は、急に透明になって粘性を増した。

 それをプラ容器に移して、冷やし、サイコロ状に切って、砂糖と微量の塩を加えたきな粉をまぶして出来上がりImg_1101 Img_1105 Img_1107、、、、、、、 ドングリ餅!!!

 お味のほうは、、、、特に変わったところは無く、普通に食べるワラビ餅である

 今度、孫たちにご馳走しよう

 お腹が痛くなるとか、手や舌がしびれてくるということは、、?、

 まだ異常は現れない、、、

 しかし、約800Grのドングリから100Grの澱粉を分離するのは、そこそこ根気のいる作業である。

 はるか縄文時代の人々は、ドングリから澱粉を採取し、それが主食だったのである。

 縄文土器の壷、、、壷の底は尖がった、あの座りの悪い壷、、、、、前々から何故あのような座りの悪い形を してるのかな~?、、、 と疑問に思っていた。

 遂に、その謎が解けたよ!!!!!

 ドングリを潰して水で幾度もさらして、澱粉を容器の底に効率的に沈殿させて、

 上澄み液を分離させるためには、あのような底が尖がった形の壷が最適なのである。

 ちょっと、ちょっと! こういう仮説を唱えている考古学者はいるのかな~ Img_1460_1

 モンタ、、、には、今日の食品化学の実験の記事は難しかったかな!

 ナベショーにとっては、こういうのは化学の実験と同じで楽しい作業である。

 基本的に、こういう操作で澱粉が採れるので、葛やワラビでも試してみたい。

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コメント

ドングリから澱粉を・・・  絶句!  すごい!
戦後  杉皮から 餅を作ろうとした人がいた(わたしじゃ ありませんよ) 杉皮餅 って 言うそうな・・・
そんなこと  ふと 思い出しました。

投稿: mari | 2006年11月27日 (月) 22時47分

おはようございます
すごい!のひとことに尽きます
800gから100gですか…
わらびもちも作ったことがありますが、あれも力も根性も要りますよね。
ナベショーさんのチャレンジこれからも楽しみにしています

投稿: とまと | 2006年11月28日 (火) 05時40分

縄文時代の主食はどんぐり澱粉だったとは知りませんでした。私の友人のご主人は生物学者で、木の皮を溶かす消化酵素の研究をしておられましたが、食糧危機の時に出番が来るのだとも。ヤマショーさんのどんぐり澱粉もそのうち出番がくるかもしれませんね。

投稿: はなあかり | 2006年11月28日 (火) 10時29分

mariさま
植物は皮や根、地下茎に澱粉を貯えているのですね。
昔の人が飢饉のとき、木の根っこや皮を食べて飢えをしのいだ、、、
でも、毒や渋みがあるので、幾度も水でさらして澱粉を精製する知恵があった。

投稿: ナベショー | 2006年11月28日 (火) 11時41分

とまとさま
800Grから100Gr、、、それにかかった労力、、高価なドングリ澱粉でした。
純粋の葛粉が高価なのも無理ないですね。
ナベショーの日当はゼロ円ですけど、、、、

投稿: ナベショー | 2006年11月28日 (火) 11時43分

はなあかりさま
縄文時代、秋になると山々を駆け巡ってドングリなど木の実を拾い、山芋を掘り、、、それを貯え、、、
ドングりから純度の高い澱粉まで精製したかはわかりませんが、渋みを取るために、かなり水でさらして上澄み液を捨て、毎日一家の食べる分を得るのに苦労したでしょう。
毎日、男は獣を追い、女は木の実から澱粉を採る、、、、
木の皮はセルロースから出来ていますので、セルロースを消化して澱粉に変えるタフな酵素が開発されれば食糧危機の解決になるでしょうね。

投稿: ナベショー | 2006年11月28日 (火) 11時54分

すごい!です
こんな風にやってみよう!って行動されるのって尊敬!
すごい知識が後押しされてるんですよね
毎日を楽しく賢く過ごしてらっしゃる・・・
ふうかはこんなこと出来ないから、山に狩猟に行かねば(笑)
でも、どんぐりを食べに来た熊に襲われるのが関の山だぁ~~~~

投稿: ふうか | 2006年11月28日 (火) 12時11分

ふうかさま
トム・ハンクスの映画「CAST AWAY」、、
無人島に漂着しても、ナベショーは生き延びることが出来るかな~
縄文時代の人々は、熊や猪、鹿などと山のドングリの取り合いしてたのでしょうね。

投稿: ナベショー | 2006年11月28日 (火) 14時07分

一日出かけていましたが、帰って来て、お邪魔してビックリ。
ついに遣りましたね。渋味が無かったのは椎のドングリだったのかしら。
今回は樫などの所謂ドングリ(詳細は分かりませんが)でしょうか、やはり、晒して澱粉を取り出すのですね。
ナベショー様、今回の記事には、夫も「凄い人だ、何事にも興味を持つ人は大勢いますが、実践・実行する人は、そうはいません」とのことです。
興味を持つだけで終わるのは私・・・耳が痛かったです。
・・・あのォ、クリックしたらポチッって入れることになっているのですか?。ポチッって当然だと思っていたので・・・。
今日もポチッ!。

投稿: ばら色婆ァバ | 2006年11月28日 (火) 20時36分

ばら色さま
常緑樹、落葉樹、、いろんな樹にドングリが生ることをはじめて知りました。
しかし、考えてみると、どの木も全て花が咲き、実をつけるはずだから、その実から澱粉が採れるということになりますね。
飢饉の最後の時は、猛毒の彼岸花の球根から、毒のアルカロイドのガランタミンを水でさらして除き、澱粉を採って飢えをしのいだといいますが、、、、彼岸花の澱粉を採って食べてみたい誘惑に駆られます。
ガランタミンはアルツハイマーの薬だそうで、、、
そんな、お褒めにあづかるような人間ではありませんよ、、チョットオッチョコチョイで好奇心旺盛なだけ!
ポチッ、、、書かなくてもいいんですよ
でも、いつもありがとうございます。

投稿: ナベショー | 2006年11月28日 (火) 23時02分

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