2007年10月22日
二度あることは三度ある、、、
マーフィーの法則をご存知ですか?
この法則によれば、往々にして失敗や悪いことは続けて起こるのである。
①まづ、ネットで調べた静岡からの梅が島線のバスの時刻を間違えていたらしい。
静岡駅に着いたときには6時37分の始発のバスは出てしまっていた。
次発は二時間後の8時37分、、、トホホ!
妻に責められること、責められること、、、、
②新田で下車、ザックを開けたところ、カメラに装着したタムロン18-200mmの交換レンズのフィルターのガラスが割れている。
おまけに近接撮影用のマクロレンズのフィルターも同様に破損し、しかも取り外しも不能!
何か大きな力がかかったようだが、思い当たる節が無い、、、、、トホホの二段目!
風景の写真を撮るたびに、ヒビの入ったフィルターを外さなければならない
新田から徒歩で大谷崩れの登山口 扇の要に着いたのは正午であった。
昼食を食べてた夫婦の方、日本100名山全部征服したベテラン
「上まで登るのに1時間;40分、それから大谷嶺、八紘嶺、安倍峠、、ぎりぎりかな、、」
大谷崩れを登り、新窪乗越を経て、大谷嶺の頂上に着いたのは15時であった。
山頂から携帯で旅館に電話、
八紘嶺を経て下山し安倍峠の駐車場に17時頃車で迎えに来てくれるようにお願いした。
15時という時間を考えれば、当然、引き返すべき、大谷崩れの下、車道が来ている扇の要の工事現場なら2時間で降りられるのだから、、、。
マーフィーの法則③段目
当然、そうすべきだったのに、そうしないで八紘嶺を目指したのである。
もっと強く反対しておくべきだったと、、後になってから妻が悔やむ、、、
八紘嶺さえ着けば、後は下るだけ、、、
この縦走コースは春2回、冬1回歩いている、、という意識があったのであろう。
大谷崩れから八紘嶺、、、霧が深くなりアップダウンも多い
それに、「大谷嶺ー八紘嶺」という標識が見当たらない
ほぼ八紘嶺頂上に近いところインクライン跡「七面山方面」の標識、、これはよく見覚えがある。
歩く人も少ないのか、かなり熊笹が覆った道が直角左手に見える。
そこを間違えずに通り過ぎれば八紘嶺の頂上、後は1~2のアップダウンはあるもののまっすぐ下るのみ!
やっと八紘嶺の頂上に着いたのは16時半、、、旅館に電話するも繋がらない
17時の約束よりかなり遅くなるが、安倍峠の駐車場に着けば何とかなるだろう
頂上から、道なりに、そのまま良く刈られ整備された道を下っていく、、、
安倍峠と八紘嶺の間だには、小さな峰を越えねばならない、、
目の前にそれらしき小高い頂上
「頑張れ、、もう一息、、あの峰を越えれば安倍峠は近いよ」
樹林帯の中の道は整備されている、、
ところどころ、道は広いし、熊笹は刈られてるし、木の幹には赤いテープやリボンが巻かれているので、獣道と見間違えることはない。
既に暗くなり、ヘッドライトで地面を照らしながら、アップダウンを繰り返す、、、
幸い、空には13夜の月明かりが、、、
高度計 1870m おかしい、、ほとんど下っていない!
時間は19時を過ぎている、、、
標識が見つかった!
「八紘嶺ー七面山」、、、、なんと!
どこで間違えたのだろう、、、???
マーフィーの法則さん④段目!
ビバーグ(緊急野営)決定!
どの地点でコースを間違えたのか心当たりがない
念のため間違えた分岐点を探しながら30分ほど引き返したが、かなりの距離を来てしまっている。
おそらく、八紘嶺と七面山の中間点、否、もっと七面山の近くなのだろうか?
(七面山頂上には大きなお寺があって宿坊に泊まることも出来る)
20時、熊笹と樹林帯の中の平坦な広い道、、水は2L持っている、
1.5Lを使って非常食のラーメン、豪華焼豚入りを食べて暖まった。
野営用のテントや寝袋は持っていない、、
ありったけの衣服を身に着けて、最後にゴアテックスの雨具を着て、地面のシートに横たわる。
夜半、樹林帯の中、幸いにして風は無い。
しかし、気温は5~6度近くまで下がる、
今頃、梅が島温泉は大騒ぎになってるのだろうか?
TVで報道?
木の枝越に星がよく見える、気のせいか小動物の動くカサカサという音が気になる。
鹿の鳴き声もする。
熊が出たら大事だな~
妻は睡眠剤を飲んだらしく、よく寝息立てて眠っている。
着込んでるとはいえ、時々、起きて身体を動かさないと寒くなる。
途中、数回、眠ったようだが熟睡はしていない。
10月23日 夜明け やっと5時半、周囲が少し明るくなってきた。
湯を沸かし、コーヒーを飲み、昨夜のラーメンの残りと、チョコレート、飴を食べ、荷物をまとめる。
夜明けまでの時間をこれほど長く感じたことはなかった。
6時、周囲が完全に明るくなるのを待って出発!
元来た道を引き返す、、
真っ暗なアップダウンの山道を、よくぞここまで来たものだ!
約1時間歩き朝7時、八紘嶺の頂上の一歩手前まで戻った。
携帯がやっと通じて旅館に電話!
旅館のご主人、
「今どこですか? 怪我してませんか?、幾度も電話したんですよ、、、、、、、、」
昨夜は、宿泊予定で夕方下ってくるはずの夫婦が山頂から15時の電話を最後に連絡取れず、、
警察、消防署に通報
地元消防団が23時までかかって、八紘嶺の頂上まで捜索したそうだ。
今朝、静岡県警察山岳遭難救助隊と静岡中央消防署、地元消防団、延べ60名からなる捜索隊が3班に分かれて、今朝既に出発したという。
わたし達の無事と現在地が判明したので、地元消防団は引き返して解散、、、警察と消防が現地に向かうとのこと。
やはり、心配したとおりの大事になっていたか、、、、
八紘嶺の頂上
に着いた
大谷嶺から来た道、頂上広場に着き、そのまま笹を刈り込まれたて整備された道をまっすぐ進んだのである
標識はあった。
ほとんど無意識のまま標識どおりにまっすぐ進んだ。
ところが、頂上広場の直角右側に、もう一つの道、すなわち富士見台(梅が島方面)への道があったのである。
何ということだ!
昨日、もう16時半、早く山を下りなければ、、という気持ちのあせり、
携帯が通じなくて旅館と連絡が取れない(通じる場所らしいのだが、、)ためのあせり
七面山へのルートはかなり熊笹が繁って荒れた道であったという先入観、、
①朝からのバスの時刻のミス、
②カメラのフィルターの損傷、
③大谷嶺での引き返すかすべき判断のミス、
④そして八紘嶺頂上での登山ルートの見誤り、、、
旅館の美味しい料理と暖かい温泉はふいになり、ビバーグを余儀なくされたが、無事に朝を迎えて下山できることは幸いであった。
落ち着いて、ゆっくりと下山、
途中、下から登ってきた静岡県警察山岳遭難救助隊の二名の方の姿が見えた。
「お~い! ○○さんですか~? 怪我はありませんか、、水は持ってますか、、、朝食は取りましたか、、無事でよかった!」
救助隊の年配の隊長さんと若い隊員
水は既に一滴も持ってなかった、、、隊員さんが差し出してくれたPETボトルのお茶を美味しく飲んだ。
更に続いて救助隊6名の若い隊員さん達が登ってきた。
我々が疲労や怪我のため、自力で下山できない時のためであろう。
こうして、救助隊メンバーにエスコートされ、約1時間歩いて安倍峠の駐車場に着いた。
県警のパトカー一台、静岡中央消防署の赤い二台の車が待機中、消防隊員の方達が集まってこられた。
幸いにも、報道は来ていなかった。
後で妻に聞くと、救助隊の方達が下りながら「今回、何故報道が来てないだろう?」と話してたそうだ。
警察のパトカーに乗って、安倍峠から梅が島温泉に下り、宿泊予定の「おもいでの宿、湯の島館」に到着した。
宿の前のは旅館のご主人、駐在所のおまわりさんが待機、
県警と消防の方に昨日からの状況説明をした。
このコースは今までに幾度も遭難者が出て死んでいるし、行方不明のままの人もいるという。
道に迷うと多くは獣道を下って沢に転落して死亡するケースが多いと、、。
宿では部屋を暖めてくれてて、温泉に浸かって疲れを癒し、美味しい朝食をいただいた。
食事を持ってきてくれた若い女将さん、
電話を受けた時に、ちょっと時間的に厳しいと思ったが、山には慣れておられるようだし、、、引き返すように強く言えなかったと、、、、。
それだけに、ほんとに心配で、旅館の若主人は夜11時まで、八紘嶺頂上まで探しに行かれたそう、、、。
「おもいでの宿」はほんとに一生忘れられない思い出の宿になった。
中高年の山での遭難が話題になっているが、まさか自分達がそのような体験をするとは思いもよらなかった。
もし、天候が悪かったり、風が強かったり、ビバーグのための十分な衣類を持ち合わせてなかったり、
不安なまま暗い夜に動き回って転落事故を起してたら、遭難死亡事故に繋がったことであろう。
マーフィーの法則、、悪いことは繰り返し起こる、、二度あることは三度ある!
最初に何かアクシデントが起こった時は、それ以上進まないことである。
落ち着いているようでも、気持ちが動転し、平静さを失っているからである。
今回は貴重な体験をしたので、ブログの読者の方に参考にしていただけたらと思います。
身から出た錆、恥じを忍んで、、、
今後は秋の日帰り登山といえども、万一のビバーグの備えをするべきである。
2000mの山頂、夜は零度近くまで気温は下がる。
近いうちに、日を改めて、梅が島温泉「おもいでの宿、湯の島館」(http://www3.tokai.or.jp/yunoshima/)で、暖かいおもてなしと温泉とお部屋、美味しいお料理を楽しむために訪れたいものである。
そして、お世話になった旅館のご主人他の方々に心からのお礼を言いたいと思う。
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