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2007年10月30日 (火)

ドングリでわらび餅

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近所の庭に咲いていたホトトギス

山で見かけるホトトギスは、垂れ下がった茎に一列に並んで咲いてるが、これはすこし異なり園芸種だね。

ドングリがたくさん落ち始めた。

大部分は渋くて食べられない。

昔の人は、どうやって食べたのであろうか?

先日は、ドングリ(シイノミ)の実で餡子を作ったが、昨年と同じくドングリの実から澱粉の採取を試みた。

まず、家庭用ミキサーにドングリと水を入れて殻ごと粉砕するImg_9279syuku Img_9286syuku                    

粉砕されたのを布に入れてろ過して、固形物と乳白濁液にImg_9298syukuImg_9303syuku 分離する

一昼夜、沈殿させて、上澄み液と白濁沈殿に分離する

褐色の上澄み液は、ドングリのアクを含んでいるので、アルカリをくわえると黒く発色する。

アクの渋みの成分はポリフェノールなのであろう。

沈殿物は水に溶けない澱粉であるが、殻の粉砕された細かい褐色も粉が混入している。Img_9308syuku Img_9305syyuku       

沈殿物に幾度も水を加えて、白い澱粉の分散する液部分と褐色の粉を分離する

根気と時間のかかる作業であるが、ワイングラスのような底が尖がってるガラス容器を使うと、底に不純物を貯めやすい。Img_9424syuku Img_9421syuku_2                                                 

静置しておくと、白い澱粉が沈殿する。

若干の細かい褐色沈殿を完全に分離できないが、まあ、適当に良しとしよう。

上澄み液を捨てて、底に貯まっている澱粉を自然乾燥させる

固まった粉を潰して、ドングリ澱粉の出来上がり!!!!

若干、灰色がかってるが良しとしよう!

Img_9426syuku Img_9428syuku

鍋にドングリ澱粉100grと水500Grを入れて、弱火でかき混ぜながら加熱する。

継粉にならないように、よく攪拌すると、次第に粘度が上がって来る。

透明な粘性液になったら、プラスチックの容器に流し込んで冷蔵庫で冷やす。Img_9430syuku

まだ精製が足らないので、無色透明というわけにはいかない

コンニャクみたいな少し黒っぽい色してる

あらかじめ、ドングリの皮を剥いてから、粉砕すれば、もう少し着色の少ない澱粉が得られるかもしれない。

冷蔵庫で十分冷やして、容器から取り出し、さいころ状に包丁で切って、、、、

砂糖と黄な粉を混ぜたのををたっぷりかけて、さらに黒蜜をたらして、、、ドングリのわらび餅

どんな味?

すっごく美味しい!

渋いドングリもこうやれば美味しく食べられる

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ワラビの根っこからとった澱粉から作ったのが正式な固有名詞のワラビ餅である。

しかるに、これはドングリ澱粉からのワラビ餅(?)

縄文式土器を見る時、いつも疑問に思うことがあった。

何故、底が尖がった座りの悪い形をしてるのだろうか?

縄文人は日常的に、ドングリ、ワラビ、葛、、、いろんな自然のものを砕いて、水でさらして、食料としての澱粉を日常に作っていた。

実際に、ドングリを砕いて水でさらし、澱粉を沈殿させて、分離精製する操作をやってみると、丸い容器よりも、底の尖がった容器が便利なのである。

水と一緒にかき混ぜて、一昼夜放置すれば、容器の底に澱粉が沈殿している

傾けて水を捨てれば良し!

縄文土器の底が尖がってるのは、このような理由によるのである、、、、ナベショーの仮説!

誰か、ナベショーと同じ考えの考古学者はいないかな~?

モンタはそう思うよ!

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コメント

食糧難のとき、幾種類か団栗を食べましたが、ミズナラの団栗だけはどうしようもなかったのをおぼえています。
団栗ではないのですが、栃の実はあまり晒すと味も素っ気もなくなるのでこれまた難しいものでした。

投稿: オラケタル | 2007年10月30日 (火) 21時51分

オラケタルさま
戦時中の食料難のときは、ドングリも食べたのですね。
同じような形をしてるけど、渋くなくてそのまま食べられるのはシイノミやトチノミ、、、他は渋い、、、
渋いのは、殻を割って、実を灰汁や重曹水につけてアクを抜いたら食べられるのでしょうね。

投稿: ナベショー | 2007年10月30日 (火) 22時14分

我家のホトトギスもこの種です。
只今、乱れ咲いております。 
色は濃いし、姿に風情なし。 
野生の方に軍配があがります。

連絡が廻って、いくみまつりが、、、と。
婆はテントの中で地面に七輪置いてお餅焼き。
陰も形も映っては居りませんでした。

投稿: やまんば | 2007年10月30日 (火) 23時06分

こんばんは~。
仮説・・なんだか説得力ありますね~。
きっと尖った先は地中にも埋めたり
保存にも便利だったのでしょうね♪
便利な道具は今よりはるかにに少ない
大昔のほうが ず~と生活の豊かな知恵が
あったのでしょうね。。

投稿: coltlamp | 2007年10月30日 (火) 23時20分

あ~今度 大好きな加曾利貝塚へ行って縄文式土器に
ついて勉強してきます。
あと・・・市川歴史博物館と・・・

れおぽん・・・ちょっと縄文時代へ旅してきます。
きっと共感できることいっぱいあると思います。

土器の底にはきっと意味があるとれおぽんも
小学校の時から、そう思ってました。
歴史は縄文時代が一番好きでした。
ちなみに世界史は5大文明のナイル河です。

縄文時代・・・大好きなんです。もし縄文時代に生まれてたら
きっと占い師とかで活躍してたと思います。(自信たっぷり!)←あほですね・・・

どんぐりのわらびもち・・・実験みたいで楽しそう。
顕微鏡だしてきて、見てみようかな・・・
意外に本格派のれおぽんです。

投稿: れおぽん | 2007年10月30日 (火) 23時26分

もひとつ!

もんたくんがしゃべったぁ~♪♪♪

れおんもしゃべれるから、もんたくんも

ナベショーさんにどんどんツッコミいれるのだぁ~

投稿: れおぽん | 2007年10月30日 (火) 23時27分

お父さんのナベショー説、けっこういっぱいあるよね。
カラス貝は地中海から船でやってきたムール貝だ、とか、その他ミモザはどこからやってきたとか。ナベショー仮説の本だしてみたら。
仮説ではないけど、日本でよく"夜の口笛を吹くと蛇が出る”とか、あと思いつかないけどいろいろ言い伝えってあるじゃない?男子厨房に入らず、って言うのになぜ板前は男ばかりなの?この前初めて客に女の寿司職人を否定された。私の作った寿司を手もつけずにつき返してきた。理由を教えてください、って言ったら、この前日本に行ったときに、日本人に女の作る寿司は縁起が悪い(BAD LUCK)と教わったそうだ。"お金払って縁起の悪い寿司は食えない、そう言われた。ショックだったけど、日本ってそういうのあったんだよね、昔。今でもそんなこと言っている人は時代遅れで恥ずかしいね。
もっともアメリカでは女性の大統領候補が挙がっているというのに。
女性の人は体温が高いって言うのも理由にならない。常に水を触っているから、体温が下がって冷え症になるくらい手は冷たい。
無知で時代遅れでそんな失礼なお客、こっちからお断りです、って塩まいてやったよ。お店のMANAGERは人権差別だ、訴える!!っていってた。
色々あるよ。

投稿: LAの次女 | 2007年10月31日 (水) 03時06分

やまんばさま
山道の湿った日陰にひっそりと咲いてるホトトギスのほうが風情のあっていいですね。
いくみまつり、、来年は行ってみたいです。
日を教えてくださいね。

投稿: ナベショー | 2007年10月31日 (水) 06時50分

coltlampさま
仮説、、ねっ! 説得力あるでしょう!
縄文人は、渋いアクの強い木の実や根っこ、毒のあるものも、水でさらして澱粉とって食べていたから、灰汁抜きと澱粉分離の技術と道具の工夫のレベルは高かったと思うよ。
冬には葛の根から葛澱粉採ってみたいと思ってる。

投稿: ナベショー | 2007年10月31日 (水) 06時59分

れおぽんさま
さっそく縄文土器の調査、、頼りになりますね!
稲作文化が始まった弥生時代より縄文時代のほうが、ロマンがあって楽しいですね。
深い山の中を歩いてる時、人の住んだらしき住居跡があると、このあたりは縄文人が狩猟したり木の実を採っり、生活してたんだろうなあ、、、って思う。
しかし、人間一人が食べるのに必要な食物、、集めて、貯蔵し、食べられる状態に加工するのは、大変な労力だったでしょうね。
まるで理科の実験、、楽しいよ!
れおぽんさま、、集めたドングリでやってみる?
澱粉の手抜きの簡単な分離方法、、開発して教えてください。

投稿: ナベショー | 2007年10月31日 (水) 07時09分

どんぐりでわらび餅。なるほどです。
韓国の冷麺は、たしかミズナラ(日常的に、こんな灰汁抜き、水に長時間晒すどんぐりを食べる努力には完敗です。)からとった「ととり」という粉が主成分とか。
冷麺から想像するに、ぷりぷりのワラビ餅ができたんでしょうね。

ホトトギスの写真、タイワンホトトギス系の園芸品種かと思います。タイワンホトトギスといっても日本にある種ですけど。ほんとうに、見事に多花系です。

http://research.kahaku.go.jp/botany/hoto/HOTOTO.HTM

http://www.kobe-c.ed.jp/shimin/shiraiwa/hototogi/httg1.html

投稿: ムシコ | 2007年10月31日 (水) 07時20分

LAの次女さん
そうそうカラス貝の仮説、、織田信長の時代にポルトガルの船の底にくっついて日本にやってきた地中海のムール貝が繁殖したというの、、、これは誰でも信じるよ!
そんな失礼な客、、アメリカ人?
会社時代に上司から言われたアドバイス、、社内外で付き合ったり取引相手にすべきでない人の判別基準の第一は、店で従業員に威張る人や酒の席で乱れる人、
その人の教養、人間性のレベルが最低で、信頼できないし、また信頼もされていない人が多いと。
その典型的な客と遭遇したんだね。
まあ、、かわいそうな人だよ!
女の握る寿司食べたたら事業がうまくいかなくなると思ってるような人なんて実力の無い情け無い人、、、
塩蒔くのももったいないよ!

投稿: ナベショー | 2007年10月31日 (水) 08時43分

おはようございま~す♪ナベショーさま

そうだ !  もったいない !
そんな人間に反応する必要なし !

自分のポリシー(といえるかどうか その人)は 公共の場で 他人に押し付けるべきではない!!!ぷんぷん

ところで 実験 時間が かかりましたね~
手順とコツを 公開してくださいましてありがとうございます。大概の化学者は ひ み つ にするのに…

モンタくん きのうから 右足がみえないよ~~お肉で

投稿: キュリー | 2007年10月31日 (水) 09時07分

ムシコさま
韓国の冷麺はミズナラから採った粉から作る、、なるほど、韓国料理店で今度食べてみます。
ぷりぷりした弾力性のあるワラビ餅でした。
今は何でもお金で食べるものを直接的に手に入るけれど、昔は食べるものを手に入れること、、大変な労力だったのですね。
このホトトギス、まさしくタイワンホトトギスですね。

投稿: ナベショー | 2007年10月31日 (水) 09時08分

出ました~ドングリ料理・・

昨年ドングリが食べられる事を初めて知りました~

もちろんナベショーさんのブログで・・・

今年はれおぽんさんをはじめ、皆さんチャレンジされてますね~

マグロ君もやってみようかな~?


ぽちっと!

投稿: マグロ君 | 2007年10月31日 (水) 09時24分

キュリーさま
まあ、社会人としての常識、思いやり、、とかが無い人がいますね~
権力のトップまで上り詰めた人でもね。
でも、最後に墓穴を掘って社会的制裁を受けるとは思ってなかったのでしょうかね?
この実験、ドングリ粉砕して、最後にワラビ餅食べるまで3日かかりました。
ナベショーは化学者ではなく化学の技術屋なんです。
マニアルに従って誰でも再現できるようにするのが技術、誰かもっと簡単に澱粉を綺麗に分離する技術を教えてくれないかな?
モンタもすこしダイエットしなきゃ~

投稿: ナベショー | 2007年10月31日 (水) 09時25分

マグロ君さま
渋くないシイノミドングリでの餡子は比較的簡単だけど、このドングリ澱粉のワラビ餅は超高度な技術と根気と時間を要する料理ですぞ!
皆さん、、チャレンジされるかな~?

投稿: ナベショー | 2007年10月31日 (水) 09時28分

スゴイ、ここまでくると感服!!。
葛も、ワラビも、橡も、澱粉を取り出すまでが大変。

ドングリのわらび餅・・・町興しになりますね。

縄文土器の底、尖っているのは、沈殿のためもあるんでしょうね。
猿酒を作ったとも言われますが・・・。
多くは、火の傍に挿して置いて、煮炊きにするためと聞きました。

投稿: ば~ば | 2007年10月31日 (水) 10時53分

初めまして。
今日からガーデンブログをスタートさせたミケコと申します。
他にインテリアブログをずっとやっています♪
猫も可愛くて、楽しいサイトなので、また、遊びにきます♪
よかったら、こちらにも来てくださいね♪

投稿: mikeko | 2007年10月31日 (水) 12時05分

またまた脱帽しました!

もう、ナベショウさんって本当にすごい人ですね。
今日はどんぐりからの蕨もち作りのご紹介、そして、
縄文土器の仮説まで飛び出して・・・・・・。

ナベショウさんは、この世にいかなることが起きても
生きていけますね。

すばらしいです!

投稿: にりんそう | 2007年10月31日 (水) 12時20分

ば~ばさま
町興しに、、ははぁ~ こんなアホなことやる人はいないでしょう。
ドングリも主成分はサツマイモと同じ澱粉だから、酵母を加えてアルコール発酵させて蒸留すれば、焼酎(猿酒)が出来るね。
どんなお酒になるでしょう?
これは試してみる価値がありますね。
一般には先の尖がった土器の形が、地面にさして焚き火で煮炊きをするため、、と説明されてるけど、わたしは疑問でした。
土器の中に水を入れれば、非常に不安定になり、石や何かで倒れないように工夫しなければならない。
貯蔵や煮炊きだけのためならば、底は平たいほうが安定で、十分目的を果たすと思う。
従って水でさらし、灰汁を抜き、沈殿と上澄み液を分離しやすくするためが主目的の形であるとナベショーは考えるのであります。
ブログの読者の中に考古学者はいませんか~?

投稿: ナベショー | 2007年10月31日 (水) 14時14分

meikoさま
いらっしゃいませ!
猫、花、料理、旅、エトセトラのごちゃ混ぜブログですけど、どうぞお楽しみください。

投稿: ナベショー | 2007年10月31日 (水) 14時17分

にりんそうさま
トム・ハンクス主演の映画「キャストアウエ~」みたいに無人島に漂着しても、何とか生きていけるかな、、先日は野宿もしたし、、、
しかし、わずか5~60年前の子供の頃、日本の多くの田舎では、これに近い生活をしてたし、あちこちの町の歴史資料館に展示されてる木や竹で出来た多くの生活の道具、農機具は、現役で使ってました。
人間ってどんな環境にも適応して生きていける能力と可能性を持っていると思いますよ。
しかし、スピードと忙しすぎてストレスの多すぎる現在社会だけは、もう子供も大人も適応不可能になりつつあるようですね。

投稿: ナベショー | 2007年10月31日 (水) 14時30分

ビックリ・鳥肌です!
ドングリから、澱粉作るなんて凄すぎ@@

「土器のとがった底は分離精製に使われていたかも」
っていう説、とーってもリアルです。
ちょっと、勉強してashもやってみたいです。

ashんちの近所でも土器や鏃が時々見つかるから
大昔の人たちはこのあたりで暮らしていたんだなーって
妄想しちゃいます。

ぽちん!

投稿: ash | 2007年10月31日 (水) 21時10分

ashさま
ジャガイモやサツマイモから澱粉採るのだったら、もっと簡単だったろうけど、縄文人と同じようにドングリから澱粉採る方がロマンがあって楽しいですよね。
ashさんもやってみますか?

投稿: ナベショー | 2007年10月31日 (水) 22時11分

こんばんは、Kochanと申します。
すごいですね! とてもわかりやすいので、自分でもやってみたくなります。昔の人たちの知恵にも思いを馳せ、現在の科学技術もすごいですが、直立歩行の類人猿から始まりこういう食料の加工技術を生み出していく力を、いつどうやって獲得したのでしょうね。進化の偶然とすごさ。

投稿: Kochan | 2007年11月 2日 (金) 19時20分

Kochanさま
我がブログにようこそ!
秋はいろんなドングリが落ちていますので、暇な時に、こんな馬鹿な遊びをやってみてください。
縄文人になったつもりで、、、

投稿: ナベショー | 2007年11月 3日 (土) 00時13分

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