« 青春18切符の旅 糸魚川から金沢へ | トップページ | 今年も「貴婦人のキス」を! »

2007年12月17日 (月)

青春18切符の旅 室生犀星のふるさと

2007_12_15_081

2007 12 14(金)

金沢には多くの見所があるが、午後の半日しかない。

旅館から歩いて武家屋敷跡、さらに犀川を渡り、室生犀星記念館を訪れて、西茶屋街から寺町寺院群を経て

百万石通りを歩いて金沢駅前の旅館に帰るというコース。

冒頭の写真は「旧加賀藩士高田屋敷跡」 

よく手入れされた庭の木々は雪吊りが美しい

糸魚川での朝食がヘビーだったので、昼食は 2007_12_15_083syuku_2 2007_12_15_086syuku 茶房で麩の入ったお汁粉を!      

足軽記念館、老舗記念館、武家屋敷跡野村家、前田土佐家跡を見る2007_12_15_105syuku

当時は、武家から足軽、町人に至るまで、家の庭を競ったという。

どの屋敷も立派な庭園、狭くとも立体的に石や築山を配置した見事な庭である2007_12_15_117syuku

雪景色の庭ならば、さらに趣きがあったことだろう!

加賀友禅館では美しい加賀友禅の製作工程の説明を受けて素晴らしい着物を見ることが出来た。2007_12_15_093syuku

金沢の町では、是非訪れたかったのが、作家「室生犀星」の故郷の生家と育ったところである。

室生犀星はナベショーの学生時代のもっとも愛読した作家の一人である。

犀川の新橋を渡った近くの生家は「室生犀星記念館」、生後すぐにもらわれて 2007_12_15_119syuku_2 2007_12_15_134syuku_2 育ったお寺は雨宝寺

犀星は足軽「小畠弥衛門」と女中「ハル」の間に出生、間もなく雨宝寺の住職「室生真乗」と内縁関係にあった「赤井ハツ」に金でもらわれる。2007_12_15_122syuku

この赤井ハツという女が、ものすごい悪女で、犀星はハツの暴力におびえながらの惨めな幼年時代を送る。

小学校を中退し、金沢地方裁判所に給仕として就職

少年ながら、金沢の名士や文化人が集まる俳句の会に入り、その才能を認められて、作家を志して上京する。

東京時代、苦しい生活の中で挫折しながら、故郷の金沢を想って読んだ詩

誰もが知る有名な「故郷は遠きにありて想うもの、、、」

2007_12_15_131syuku

犀星にとっての故郷は、鬼のような義母「赤井ハツ」に虐げられ、学校では妾の子とあざけられた辛い思い出のところ、

だから、故郷は帰るところではなく、遠くにあって想うところ、たとえ都で乞食になったとしても帰るところではなかったのである。2007_12_15_126syuku_2

この詩と「、しらうおはかなしや、、、」の詩は、読むたびに涙する、、

劣等感の塊だった犀星を救ったのが、俳句との出会いであった。

犀星の代表作、犀星の長女、「室生綾子」さんをモデルにした「杏子っこ」は幾度も読んだ。

犀星が「うつくしき川は流れたり、そのほとりに我は住みぬ」と歌った犀川

2007_12_15_118syuku

誰しも思春期において劣等感に悩む少年時代を送る

ナベショーも同じく劣等感に絶望の日々を送る時、」この室生犀星の本に出会った。

この犀川、犀星の故郷を訪れる時、自分自身の少年、青年時代を懐かしく思い出される。

西茶屋町、寺町寺院群、中村美術館、歴史博物館を経て、百万石通りを歩き、やがて駅近くに旅館にたどり着く

6時間、、よく歩いたもの、、、

さすが、加賀百万石の城下町、、あと2~3日じっくりと歩きたかった。

同じ県庁所在地でも、静岡とは雲泥の差、高度な文化と歴史の街!

  2007_12_15_143syuku_2 2007_12_15_145syuku 2007_12_15_syuku 2007_12_15_151syuku

翌日15日(土)は、ただひたすら帰るのみ、、、

金沢7:47-福井9:24 10:17ー敦賀11:10 11:23-近江今津12:08-米原12:49 13:09-大垣13:44 13:55-豊橋15:17 15:34-浜松16:07 16:17ー西焼津17:12

車中で読んだ本「怒る富士 上、下」(新田次郎 文春文庫)

モンタは良い子してました!

2007_12_16_020syuku

人気ブログランキングの「花、ガーデニング」のカテゴリーに参加しています。

青春18切符でのんびり旅してるうちに、ブログランキング3位から4位の落っこちてしまいました

バンカイの応援のクリック お願いいたします。

 → 人気blogランキングブログランキング

|

« 青春18切符の旅 糸魚川から金沢へ | トップページ | 今年も「貴婦人のキス」を! »

コメント

ナベショーさま 昨晩から気付いてましたけど、ヤッパリ気になるんですね。それじゃーシニアライフに為らんと思うけど? 気楽に、ノンビリと好きな事をやって、自分で充実してると思えればそれで十分では?と思う、今日この頃です。

投稿: 浦和のGG | 2007年12月17日 (月) 22時29分

加賀百万石の城下町、私も憧れてますよー。
景観といい、食べ物といい、いうことなし、ですね。

利家とマツの物語も彷彿としてきたことでしょう。

投稿: なぎさ | 2007年12月17日 (月) 22時37分

浦和のGGさま
ははっ!
やっぱり気にならない、、といえば嘘になる、、
ブログランキングからたくさんの読者がアクセスされるので、ランキングを止めるわけにはいかない、、、、
アクセス数が増えてくると、やはり楽しい話題の記事を載せたいな~と思うし、、
まあ、、ランクが上がるも、下がるも、全てを含めて気楽に楽しんでるということでしょうか、、、、
会社と違って、これで年俸が決まることもないし、、、

投稿: ナベショー | 2007年12月17日 (月) 23時21分

なぎささま
京都の次はぜひぜひ金沢へ!
長崎から飛行機で一飛びですよね~
加賀百万石の城下町、素晴らしいです。

投稿: ナベショー | 2007年12月17日 (月) 23時25分

ナベショーさん?きっと年末でみんな大掃除や、年賀状で忙しいから、
インターネットを見る人が一時的に減っているからだと思います。
れおぽんも毎日分析してます♪
あと土曜日はアクセスは少ないですね。
れおぽんの統計学より。
あまり落ち込まないでくださいね。

作家、芸術などで才能が秀でている人、いっつも生い立ちを遡るとたいてい、
なにかせっかくのいいエネルギーも抑圧してブラックボックスにため込む
原因みたいなものを持ってますね。
そして、大人になって、そのエネルギーを自分の才能に費やして名声を残す…
人間与えられてたエネルギーは平等ってことですね。

投稿: れおぽん | 2007年12月17日 (月) 23時44分

加賀のぶらり旅。。。
お天気はこの時期の日本海側らしく、雨が多かったようですが、小京都(加賀の町もそういうのでしょうか?)には
雨もよくあいますよね。。。

思春期の劣等感、、、、ナベショーさんも???
こういうの、男子に多いのでしょうか???

投稿: koji | 2007年12月18日 (火) 00時23分

素晴らしい詩、思わず涙が。
「故郷は遠きにありて想うもの、、、」
この一句は有名で耳にしたことはあったものの、その背景を知ったのは初めて。
故郷を離れて生活していると、時には苦しいこと絶望すること、失敗して消えてなくなりたい時だってある。そんな時"いつでも帰ってきていいのだよ。”と受け止めてくれる故郷があることは何とも恵まれていることだと思う。
自分と作者との境遇の違いを強く感じる反面、故郷を離れて懐かしむ心の共感を感じる。帰りたくても帰れない故郷、いつでも待っていてくれる故郷、どちらも帰るに遠き、でも想うに近い場所なのだと感じた。 

投稿: LAの次女 | 2007年12月18日 (火) 06時06分

おはようございま~す♪ナベショーさま
金沢は様々名所があるので 時間が足りませんね。私は、大阪で 熊さんの仕事があったので一日だけタクシーやさんにお願いしてまわりました。
「杏っ子」私も何度も読みました。中学生だったのであまり理解してないと思いますので、また読んでみましょう~♪

故郷を想うには、短か過ぎた学生時代 今は車で5分の実家ですが 故郷と呼ぶ(あまり近すぎて)べきか 20年前は5分の異国の感がありました。
20年の時を経て 5分を笑える 今 幸せです~

投稿: キュリー | 2007年12月18日 (火) 08時41分

金沢はどんより曇りの日が情緒があっていいですね~

町並みとマッチします。

地元の方も・・・曇ると良い日にいらっしゃいましたね~

と言うらしいです~

千里浜、東尋坊(福井)、忍者寺は行かれました~?

ぽちっと!

投稿: マグロ君 | 2007年12月18日 (火) 09時26分

れおぽんさま
落ち込んではいませんよ~
やはり、土、日はアクセスが少なくなりますね。
人生の負の体験がたくさん貯金出きればできるほど、その利子は大きく、作家はその利子で作品をたくさん生み出せるというような意味のことを、藤沢周平が言ってた。
彼の小説が多くの人に感動を与えるのは、そういうことなんですね。

投稿: ナベショー | 2007年12月18日 (火) 11時12分

kojiさま
裏日本の冬は太陽が顔を見せるのは一週間に一日くらい、、
私の育った綾部では、弁当忘れても傘忘れるな、、と言います。
思春期では、誰しも様々な劣等感で悩みますね。
ほんの些細なことなんですが、、、
でも、それを克服して、バネにして強く生きることが大切ですね。

投稿: ナベショー | 2007年12月18日 (火) 11時17分

LAの次女さん
犀星が裁判所に勤めたとき、彼の良き理解者の上司が俳句の会に犀星を誘った。
そうそうたる文化人、名士の俳句と並んで少年犀星の俳句が認められて入選する、、、それが犀星を惨めな生い立ちと劣等感を克服する原動力になったという。
故郷は、自分の人生の原点だね。

投稿: ナベショー | 2007年12月18日 (火) 11時28分

キュリーさま
落ち着いた静かな町並みや古いお寺の路地裏、是非、歩いて観光されたら良かったのに、、、。
若かった頃に読んで感動した本、今あらためて読み直して見るのもいいですね。
更に年を重ねて、入院生活や身体の自由が利かなくなったら、今まで読んだ本棚の懐かしい本を読み直す生活を楽しみにしております。
5分の故郷、、近すぎますね(笑)

投稿: ナベショー | 2007年12月18日 (火) 11時52分

マグロ君さま
なるほど、「曇る良い日に来られましたね」か、、
古い落ち着いた町並み、、曇っててこそ情緒がありますね。
忍者寺、、時間がなかったので、前を見て通り過ぎました。
子供は楽しいでしょうね。
東尋坊は2年前の豪雪の時に行って、三国港の民宿で越前かにを食べました。
やはり冬の東尋坊、小雪が舞う灰色の荒れた海、、良かったです。

投稿: ナベショー | 2007年12月18日 (火) 11時58分

良い旅でしたね。
ナベショーさんの青春と重ね合わせて味わっています。
恵まれたものであろうと、忘れたいものであろうと、帰っていく場所は故郷。
そのままに受け入れなければならないんですね。

そのままに・・・

投稿: MONA | 2007年12月18日 (火) 12時57分

加賀友禅館の展示室に、やはり華やかな“花嫁暖簾”が掛けてありましたね。

花嫁暖簾は加賀の独特の風習・・・華やかなだけに、花嫁の両親の寂寥が感じられます。

生麩のお汁粉も、いかにも加賀のものですね。

投稿: ば~ば | 2007年12月18日 (火) 13時32分

お汁粉に目が行ってしまった
花より団子なashです。
お麩が入っているお汁粉もあるんですね。
チョイ悪顔のモンタもイイです。

ぽちん!

投稿: ash | 2007年12月18日 (火) 18時36分

こんばんは~。
金沢といえば一度も行ったことがないのに
初めて娘が今年一人で訪れた所
(実は電車の乗り継ぎなど不安で心配症・・ナベショーさんのお嬢様とは大違い)
金沢大学を見に行きましたが・・
思いのほか都会で綺麗なところだったと・・
やっぱり滋賀が一番田舎だと言ってました。
絢爛豪華な奥座敷というイメージですね。

ナベショーさんにも絶望の少年時代が
おありだったのですね~(笑)。

投稿: coltlamp | 2007年12月18日 (火) 19時15分

MONAさま
良い旅でした。
室生犀星 生い立ちの場所もこの目で見ることが出来て感慨深かった。
この犀川の河岸に立ち、傷ついた心を一人癒していたのかと思うと涙が出てきました。
惨めな想いをさせたもの、傷ついた心を癒したのも、故郷なのですね。

投稿: ナベショー | 2007年12月18日 (火) 20時24分

ば~ばさま
加賀老舗博物館も見ましたが、昔の商家の奥の居間、嫁に行く娘の美しい加賀友禅の花嫁衣裳が飾ってありました。
江戸時代、加賀百万石の高度な文化、、圧倒されました。
もう一度訪れたいものです。

投稿: ナベショー | 2007年12月18日 (火) 20時33分

ashさま
花より団子、、、町を歩いてても、ラーメンや蕎麦屋がなかなか見つからなくて、お汁粉食べたんです。
生麩の入ったお汁粉、、加賀独特のものだそうです。
モンタ、、この後、攻撃態勢に移ります。

投稿: ナベショー | 2007年12月18日 (火) 20時37分

coltlampさま
思いのほか、どころか立派な美しい都会、、美しい文化と歴史と公園、、県庁所在地ではもっとも素晴らしいところではないかと思いました。
静岡など足元にも及ばない、、、、
奥座敷、、そうそう、その表現がぴったりです。
ナベショーの幼年、少年期は暗く絶望、孤独で劣等感に満ちたものでした、、、笑わないこと、、、
この6月に50年ぶりの故郷の小学校同窓会に出席、あまりの変わりように、ほとんどの人がナベショーがわからなかった、、
病弱で静かでクラスでの存在感がなく、傷つきやすい心を山や川で癒す青白い少年だったのです、、笑わないで!

投稿: ナベショー | 2007年12月18日 (火) 20時47分

コンバンハ。
私も「室生犀星」は大好きでした。
やっぱり学生の頃、読みました。
ナンダカとっても懐かしくなりました。
金沢はいつか行ってみたい土地!
底冷えしそうだけれど、行くならやっぱり「冬の金沢」でしょうか♪

投稿: 紫陽花 | 2007年12月18日 (火) 22時43分

紫陽花さま
室生犀星がお好きなら、多分、萩原朔太郎もお読みになったでしょうね。
金沢は是非行ってみる価値のあるところ
自分の足で歩いて見るのがいいと思います。
やはり冬、しかも雪の降る金沢が最高にいいと思います。
雪吊りに雪が積もった庭なんて、素晴らしいとおもいます。
しかし、最低1~2日は欲しいところですね。

投稿: ナベショー | 2007年12月18日 (火) 23時14分

風邪にかかり昨日辺りからやっと気分よくなりました。

久しぶりに開いたブログ、金沢へ旅していたのですね。
加賀百万石の城下町、魅せられました。
来年は、是非ゆっくりと歩いてみたいところですね。
ふるさとは、遠きにありて・・・・・。
あまりにも有名な句ですが、
こういう背景があったなんて知りませんでした。
そして、ナベショウさんが、
思春期に劣等感で悩んでいたことがあったなんて・・・・。これも青春ですね。
いろいろ考えさせられる旅を、ご一緒しました。
早速、杏っ子、本屋さんで買い求めてみます。

投稿: にりんそう | 2007年12月20日 (木) 08時42分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 青春18切符の旅 糸魚川から金沢へ | トップページ | 今年も「貴婦人のキス」を! »