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2008年1月10日 (木)

定年後の人生はこの一冊の本によって!

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侘び助椿

椿もいろいろ種類がある。

山に咲いている素朴な薮椿、園芸種の様々な色とりどりの椿、、、

一輪挿しの花瓶には、この小さな可愛い一重の侘び助がふさわしい。

3年半前、定年退職する時、友人達は言う

「ナベショーさん、定年後は何するの?」

「うん! お茶をやろうと思ってね!」

すると怪訝な顔をし、手でかき回すしぐさをして

「お茶~?」

茶道のお茶でないことを知ると納得!

そして、一反以上の茶園でお茶を栽培し、製茶工場で製茶までやると知ると、びっくり、呆れてしまう。

ナベショーの定年後の人生に決定的な影響を及ぼしたのが、この一冊の本と、その中に登場したお茶関係の人達との出会いであった。2008_1_09_004syuku

親会社から、子会社に転籍して一年後、大阪の堺筋本町で昼休みにちょっと覗いた本屋、

新刊書のコーナーで見つけた本、PHP新書

著者の波多野公介氏は朝日グラフの編集長もした人、

朝日新聞静岡支局時代に、素晴らしいお茶に出会い、以後各地の美味しいお茶を捜し求めた!

波多野氏が出会った凄いお茶、香りのお茶にこだわり続けた茶師の小柳翁、彼の良き理解者、支援者であった製茶問屋「マルミヤ製茶」の宮崎社長のことが、この本には詳しく紹介されていた。2008_1_09_005syuku 2008_1_09_009syuku

この二人の人は、ナベショーの藤枝市内に住んでられたのである。

お茶好きであったが、最近、美味しいお茶に感動したことが久しくなかった。

週末に帰省したときは、マルミヤ製茶の宮崎社長さんを訪ねて、素晴らしい美味しいお茶を、これでもか、これでもかと飲ませていただいた。

以来、急速にお茶に深くのめり込んでいく。

既に80歳に近い老茶師、小柳翁からは、生涯こだわり続けて創り上げた香りのお茶「藤かおり」のお話を伺い、いろいろと教えてもらった。

脳梗塞で倒れて、手足が不自由になられてからは、製茶の時期には手伝いをさせてもらった。

これは、老茶師のお茶造りの秘法を教えていただくことにもなった。

(今は、小柳翁は高齢化と脳梗塞、、師の幾多のコンテストで優勝した美味しい香りの幻のお茶は、ほんとに幻のお茶となってしまった)

自分自身も、山の放棄された茶畑から葉を少量摘んで、美味しい香りのお茶作りを楽しんだ。

そのためか、JAや藤枝市から依頼されて「藤かおり」の製茶における微発酵工程を製茶工場で指導したこともあった。

そして、会社を定年になる前に、「マルミヤ製茶」の宮崎社長さんから、

「ナベショーさん、本当に定年で会社辞めるんでしょうね?

中古の小型製茶機械一式を購入して試験製茶工場を作るから、こだわりの美味しいお茶作りをやってみないか」と言われたのである。

宮崎社長は、農家から一反二畝の山のお茶畑も借りてくれて、指導してくれる生産農家のUさんも紹介してくれた。Img_4799syuku

また、150坪の自分の土地を耕して畑にして使ってもいいよ、、とも。

こうして、定年後はお茶と野菜つくりの人生がスタートしたのである。

自宅の庭、雑木林里山ガーデンは、その15年前から造りつつあり、庭での蜜蜂も加わった。

また、お茶とのかかわりにより、藤枝市のお茶関係の方々ともお知り合いになれたのである。

お茶作りは、なかなか難しいものである。

ナベショーのように、趣味、道楽のお茶造り、プロの専業農家と同じようなお茶を目指したのでは、絶対に彼らの茶を越えられない。

逆に、プロの専業農家、生産者が絶対に造る事の出来ないお茶、、、このコンセプトに挑戦して、昨年で3年目、

「素人仕立てのナベショーのお茶」を10Kg造ることが出来て、ブログの読者の方々に買っていただいた。

昔、懐かしい素朴なお茶、、これはこれで美味しいお茶と我ながら気に入っている。

今年は、どのようなお茶が出きるであろうか!

マルミヤ製茶さんから、いつも買うナベショーの愛飲してる好きなお茶 3点2008_1_09_015syuku        

左から

「瀬戸谷」 品種 ヤブキタ ハサミ摘み 100gr

「美緑」   品種 ヤブキタ 手摘み  50gr

「藤枝かおり」 品種 藤かおり(瀬戸谷) ハサミ摘み  50gr

以上、3点セットで2000円少々、、、(飲んでみたい方は、マルミヤ製茶さんへTELを!)

これらを、ほぼ一ヶ月間で飲み尽くす、、、が、これを贅沢と言うべきか?

「瀬戸谷」は、若き優秀な生産家が作る爽やかな香り、美味しい上品なお茶 

「美緑」は、伊久美の深い山奥の茶畑、農家のお婆さん達が丁寧に摘んだお茶、生産量が限られている。

昔ながらの美味しいお茶、 これほどのお茶を他に知らない。

「藤枝かおり」 老茶師小柳翁が育てた品種「藤かおり」、紅茶のアッサム種やヤブキタが交配された、独特の高貴な香りのお茶

茶器は、姫路城のフリーマーケットで知らずに買った初代「小西陶古」の備前焼2008_1_09_010syukuの急須と湯冷まし、益子焼の女流陶芸師大宮司道子さんの湯のみ

                                                                                                                                                                            

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一煎目、二煎目、三煎目、、、急須の葉の色、香り、お茶の香り、美味しさ、飲んだ後の余韻を味わう。

忙中閑有、、、単身赴任マンションに帰宅、くつろいで一人で淹れて楽しむお茶、、、

定年後に、道楽とはいえ、自らお茶作りを始めようとは、この当時は想像だにしなかった。

モンタ、、、今日の話は難しくて分からない!

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コメント

うーん!このお茶も飲んでみたくなりました~
ナベショーさんの文章力、すごいわー

ところで、ナベショーさん!
急須は蓋がなくてもいいんでしょうか?

投稿: MONA | 2008年1月10日 (木) 22時28分

今、初めて頭のなかで繋がった。
ナベショーさんがなぜお茶なのか。

しかも、静岡県はお茶の名産地。
今度はお茶の神様にお茶を作ることを一任されたのですね。

そうだ!ナベショーさんは選ばれた人なのだ。

投稿: れおぽん | 2008年1月10日 (木) 23時58分

MONAさま
MONA様からお茶の注文が入ったら、マルミヤさん、喜ぶよ!
急須の蓋、、買うときから無かったんです。
でも、実用上は、無いほうがむしろいいですね~
湯を入れてからお茶の葉っぱとその開き具合を観察出きるし、お茶を注ぐタイミングも刻々と分かりやすい。
それからお茶を注いだ後に、急須の中の葉っぱの香りをす~と嗅いで鼻の奥の粘膜で味わう、、、これがお茶を味わう通のやり方なんです。

投稿: ナベショー | 2008年1月10日 (木) 23時59分

れおぽんさま
そんなそんな大それたことを、、、、
ただ、人との出会いって不思議なものだな~、、って思う
ただ、偶然の一冊の本、本を通じて知り合った人との出合いが、人の人生を大きく左右するんだから、、

投稿: ナベショー | 2008年1月11日 (金) 00時05分

このお茶のことなんですね!?
マグロ君が以前記事にされていたのは。。。

本当に羨ましいです!

あ~。。。お茶が飲みたくなったので、今から番茶でも入れてきます!

投稿: koji | 2008年1月11日 (金) 00時05分

kojiさま
マグロ君が記事にされてたのは、「素人仕立てのナベショーのお茶」のことだったと思います。
PETボトルのドリンク茶が多くなりましたが、葉っぱから淹れるお茶はやはり美味しいです。

投稿: ナベショー | 2008年1月11日 (金) 00時18分

おはようございま~す♪ナベショーさま
なんと美しい 侘び助。 好きなお花の一つです
"茶事遍路" 陳舜臣 (朝日新聞社)もおもしろかったですよ

静岡の何かの資料にお茶のタンニンは 胃液と合うと鉄分と離れるから 貧血の人でも心配ないと載っていたそうですが真偽のほどは… 

マルミヤさんのお茶 とても美味しかったです。
美味しいお茶を求めてあちこち 注文してみましたが
最高においしかった♪みなさん 一度 注文してみてください。(何も頂いてはおりません。あしからず) 

投稿: キュリー | 2008年1月11日 (金) 10時13分

侘び助・・・いいですねぇ。

今の時季、茶室に一番合う花ですね~。

侘び助を一枝挿して、寛いで、ゆったり煎れたお茶を味わう。
贅沢な時間ですねぇ。

投稿: ば~ば | 2008年1月11日 (金) 10時51分

一冊の本と出会って、
人生が変わったのですね
まだ将来像が定まっていないashにとって
参考になるお話です~。

ぽちん!

投稿: ash | 2008年1月11日 (金) 14時13分

キュリーさま
キュリー様も、かなりのお茶好きですね。
さそく茶事遍路、、読んでみます。
お茶のタンニンと鉄の結合の件、確かに胃の中では胃酸で解離するので、ちゃんと鉄が胃から吸収される、、、これは真実でしょうね。
まあ、貧血の薬をお茶で飲む人はいないでしょうから、それほどナーバスになる必要は無いと思います。
マルミヤさんのお茶、ごひいきにしていただき有難うございます。
店主に代わり御礼を!
マルミヤさんは、藤枝の茶商の中では、もっともお茶の味、美味しさ、香り、品質に対し、鋭敏な感覚を持っている厳しい方です。

投稿: ナベショー | 2008年1月11日 (金) 17時21分

ば~ばさま
茶花の中で、侘び助は趣があっていいですね。
この侘び助の写真を撮ったとき、ブログの話題をお茶にすることを決めていました。
茶道やお煎茶道のように、何も堅苦しくかしこまらず、簡単な茶器で、ちょっと高級な美味しい煎茶を淹れて飲む、、日々の生活の中で、季節の花を一輪挿しの花瓶に生けて、お茶を気楽に楽しむ生活、、
どうも日本人は全て○○道にしてしまい、庶民の生活から遊離さしてしまうからいけないな~

投稿: ナベショー | 2008年1月11日 (金) 17時32分

ashさま
僕は他府県から藤枝に来たよそ者で、しかも単身赴任で地元にいることが少なかったけれど、退職後にお茶というキーワードで次々と藤枝の方々との交わりが開けました。
何か深く入り込んでいくと、いろんな人達とも面識も出来て、人との関係でいろんなことが進展していくものですね。

投稿: ナベショー | 2008年1月11日 (金) 17時38分

あ、わたくし実はお茶の木を注文したのですよ。
あとになって、ナベショーさまに相談してみれば良かったなー
と思いましたが遅かりし、、、。

東福寺のお茶の木の、白い小さな花を見て、いっぺんに
心惹かれてしまいました。

10本買うことにしましたが、あとは挿し木とか、実生で増やせるらしいですね。
またご指南のほどよろしくお願い申し上げまする。

投稿: なぎさ | 2008年1月11日 (金) 21時19分

こんばんは~~
今日は良いお話を読ませていただきました~
定年後の過ごし方、それぞれ生き方が変わって
来ますね、我が家の主は、にわか漁師になって
いますよ、船を買うやら大変でしたが、時々
美味しいお魚、食べさせて貰えます、孫達に
新鮮なお魚、食べさせて満足しています
私も以前お茶の木が欲しいと思いましたが
日当たりが良くないといけないでしょうね

投稿: kyutarou | 2008年1月11日 (金) 22時26分

なぎささま
昔は家の庭の生垣がお茶の樹、、春にその葉を摘んでお茶を作った。
葉っぱを収穫できるまでに成長するのに、5~10年くらいかかるそうです。
なぎさ様、長生きしてください。
白い花を咲かせるの簡単です。
全く肥料もやらず、世話もしないことです。
お茶の木は生存本能で花を咲かせて種を残そうとする、、

投稿: ナベショー | 2008年1月11日 (金) 22時39分

Kyutarouさま
私も海の静かな瀬戸内海だったら、にわか猟師やってたかも、、、、
美味しい魚を獲ってきてくれる、、いいですね。
お茶の木、日当たりは良いほうがいいです。
葉っぱを収穫して自分でお茶を作るのも、楽しいですよ。

投稿: ナベショー | 2008年1月11日 (金) 22時52分

本は私たちに多くの刺激を与えてくれますね!
でも、それを実行に移す...なかなか出来ないことです。
それを実行しているナベショーさん!熟年の星ですね!
小説の好みは皆様々だと思いますが、浅田次郎の中原の虹!とっても良かったですよ、まだでしたら、蒼穹の昴から是非おすすめです。

投稿: chobingon | 2008年1月12日 (土) 11時08分

chobingonさま
定年退職してからは、読書量が減りましたが、単身赴任中は通勤時間などを利用して、週に1~2冊は読んでいました。
浅田次郎の作品は大好きです。
鉄道員、壬生義士伝、、、、、中でも天国までの百マイルは感動しました。
蒼穹の昴、中原の虹は大作なので、何時から読もうか、、と躊躇してたところです。
ご推薦いただいたので、読み始めましょう。

投稿: ナベショー | 2008年1月12日 (土) 13時43分

波多野公介氏、この本の出版を待たずに、、、でした。
お亡くなりになって、五年になりますか。

毎年、今年のは如何?とお味見していただきました。
今から十六年前に初めてやまんば製茶?の一煎を召し上がって頂いた時からの愉しいお付き合いでした。

ご縁って不思議なもの。驚きです! 

投稿: やまんば | 2008年1月12日 (土) 14時38分

やまんばさま
なんということ、、驚きました。
波多野公介氏の「おいしい日本茶がのみたい」の中の、伊久美のKさんとは、やまんばさまなのですね!
こんな出会いがあるとは、人生って素晴らしいです。

投稿: ナベショー | 2008年1月12日 (土) 15時50分

ナベショーさま
日本から戻りました。侘び助は、本当に日本的な椿で大好きです。八重の椿も素晴らしいのだけれども、一重の小さな花は、まさに侘び寂びの世界。それにしても、本格的にお茶を作っていらっしゃり、しかもいわくつきなのでびっくり。帰国しているときにこの本のことを知っていれば、買ってきたのになあ。。。誰かに頼んで持ってもらおうかしら。今回は、京都に行って、東福寺にもいったのです。なぎささま~、お茶の花って何月に咲くのでしょうか?見てみたいです。やまんばさまとナベショー様のコメント、興味深いです。このような偶然っておもしろいなあと思いました。

投稿: les fleurs | 2008年1月12日 (土) 19時45分

les fleurs さま
ロンドンに戻られたのですね。
椿は八重の大きいのより、山の薮椿や侘び助が好きです。
日本的ですね。
小さな花瓶に生けて、さまになります。
この本は、日本のお茶業界の現実を痛烈に指摘し、昔懐かしい本来の美味しい日本茶について書かれてる興味深い本です。
もし、入手できない時はお送りしますよ。
やまんば様のこと、ほんとに楽しいです。

投稿: ナベショー | 2008年1月12日 (土) 22時07分

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