巨大隕石
人気blogランキング「 花、ガーデニング部門」にエントリーしています。
TVの画像を見た時は、何かと思った!
これらの画像の多くは、車につけられたカメラから、、、
交通取り締まりの悪徳警官や交通事故から守るために、ロシアのドライバーは自衛の為にカメラをフロントガラスの上に設置してるのだという、、
NASAの推定によれば直径17m 重さ1万トンの隕石が落下したと言われてる。
隕石の衝突跡で思い出すのは、アメリカのアリゾナ州にあるバリンジャー隕石孔
小学校の教科書にも載っているので、ご存じのことと思う。
約5万年前に衝突した隕石 時速2000km 衝撃波は半径40kmにまで到る。
直径1.2~1.5Km 深さ170m のクレーターが生じた。
1953年 Coes氏が、実験室の高温、高圧発生装置により、普通のシリカを35、000気圧、500-800℃の条件下に置く事により、自然界に存在しない高密度シリカの合成に成功した。
この高密度シリカはコーサイトと呼ばれる。
アリゾナ砂漠での隕石の衝突、、この時に発生した高温の熱と衝撃による超高圧によって、
砂漠の砂(シリカ)が変性し、高密度のシリカのコーサイトが存在してるのではないか?
との仮説により、
1960年に、地質学者が隕石孔から砂を採取、分析したところ、
高密度シリカ、コーサイトが発見されたのである。
このことは、世界中の地質学者、物理化学者に大きなセンセーションを巻き起こし、
それはやがて、高温高圧による人工鉱物、人工ダイヤモンドや、その後の新素材ニューセラミックの開発につながっていく。
僕が学生時代にお世話になった小泉光恵教授(男性です)は、アメリカ留学から帰られたばかり、
人工鉱物の合成によって地球の内部の構造を研究されてた。
このアリゾナ砂漠の隕石孔から発見されたコーサイトの発見物語を熱っぽく語られたのを思い出す。
貧乏学生だった僕は、パートタイマーとして小泉先生に100円/時間で雇われて、、
毎日、講義の無い時間は、数万気圧の超高圧発生装置による実験を手伝っていた。
まだ、小泉先生が学会で有名になられる以前、
小泉先生のもとには学生も居ない時代のことである。
小泉教授は、その後、日本におけるニューセラミックの研究のリーダー、中心となられた。
その後の小泉研究室の同窓会やいろんなパーテイー
僕みたいなパートタイマーだった者にも声をかけていただいた。
そして、パーテイーの席で僕の手を取り、
「昔、もっとも苦しかった時に助けてくれた人です」
と涙を浮かべながら、、パーテイーの参加者全員に紹介して下さった。
その数百人の小泉研同窓会名簿の最初には、、、、
先カンブリア紀 ナベショー と。
この意味 わかりますか?
巨大隕石の話で、もう一つ、、、
メキシコのユカタン半島にある巨大な隕石孔跡
直径170kmのチクシェルーブクレーター
これは、約6550万年前に直径10kmの小惑星が地球に衝突した跡と言われている。
この衝突の一瞬を境に地球の環境、生物は激変し、KーT境界と言われる。
その衝突エネルギーたるや、東西冷戦時代にアメリカとソ連が保有してた核弾頭のすべての爆発エネルギーの1万倍であるそうだ。
この6550万年前というのは、ほぼ同時期に起きた恐竜を始めとする多くの生物の種が大量絶滅した時期と一致する。
衝突で発生した大量の塵が地球を覆い尽くし、太陽の光は地上に届かず、、、
数年間の間、地球上の殆どの植物が枯れ、成長せず、、、
動物、特に巨大生物である爬虫類の恐竜達は死に絶える、、
この危機を生き延びたのは、恐竜達に怯えて、細々と隠れ住んでた小動物の哺乳類達
その後の地球の生物の主役となる。
そして、遂に10~20万年前に、アフリカに住んでいた新人類が、世界中に移動を始めてアフリカ全土、ユーラシア大陸、アジア、北、南アメリカ、オーストラリア、太平洋の島々へと広がって現代人となる。
日本に最初にやってきた人々は、縄文人の祖先となる。
お昼ご飯は、、、
鶏肉と椎茸を醤油、味醂、砂糖で炒めからめて、タレと一緒にご飯の上に載せて、山葵菜を散らす
モンタ、、今日の話は分かったかな?
自然科学、、、って楽しいよ!
| 固定リンク
コメント
面白い!!
何万年、いや何十万年の歴史。
必死で謎を解き明かそうとしている私たちの時間はほんとに一瞬にすぎないんだね。
でもその一瞬を精一杯輝いてる!!
投稿: LAの次女 | 2013年2月19日 (火) 07時35分
今日の講義 興味深々読ませて頂きました。
ナベショーさんの分野とは違うな・・と思いながら
なるほど!納得致しました。
上記LAの次女さんのように「その一瞬を精一杯輝いてる」時期はとうに過ぎましたが
一番若い今をしっかり生きましょう。
若いって素晴らしい!
先カンブリア紀・・・小泉先生にとってナベショーさんの存在の意味ですね。
投稿: ミモザ | 2013年2月19日 (火) 16時18分
いや~今日は勉強になったです!
これが、新聞の片隅にでも書かれていたら
決して!読まない!!私ですが。。。
なべしょうさんのブログに
熱っぽく、しかも写真まで入ってたので
読みやすくって。。。良く分かりました◎◎◎
いつも一生懸命生きてきたんですね!
昔、若い頃。。。
大人になるとは。。。
上手く人を肩すかしして
上手く嘘が言えて
上手く人の心配をするふりが出来ること。
なんて思ってた時期がありました。
何時になったら自分は大人になれるのかと
思っていましたが
今、十分大人になって
上手い嘘を言える人は信用出来ない!
上手く肩すかしする人は信用出来ない!
心配するふりの上手い人は信用出来ない!
と分かりました!
何事も泥臭くても
人の心を動かせる、信用できるのは
人の熱意意外に何も無いと思っています
私は駆け引きの無い単純な世界に生きていますから
それでいいのだと思います。
一生懸命ななべしょうさんの姿に昔を思い出しました。
投稿: 広島の婆やん | 2013年2月19日 (火) 16時41分
わー面白かった。ロシアでの映像があんなにある理由を私も新聞で知りました。
先カンブリア紀 ナベショー こんな紹介のされ方をされるなんて,素晴らしいですね。ニューセラミックの研究のお手伝いをされてただなんて。私が学生時代を終えたころにセラミックの話しを聞いた覚えがあります。若くて伸び盛りのころに経験されたことが今でもしっかり土台となって,今の人生をより膨らませてくれてるんですね。
モンタ君,ナベショーさんは冬の暇な頃,こんなお話を全国の大学生に聞かせるたびに出たらどうかしら。青春切符もいいけど,講演旅行もいいと思うな。モンタ君は留守番が増えるかもしれないけど。
投稿: tirokuro | 2013年2月19日 (火) 18時23分
LAの次女さん
137億年前にこの大宇宙が誕生、、、その宇宙の片隅の小さな星の地球に住む人間が、宇宙誕生の謎を解明しようとしている、、、ほんの一瞬、、凄い事だね。
地球が誕生して46億年、、僕らは凄い時代の一瞬を生きてると言える。
一瞬だけど輝く人生を送りたいね。
投稿: ナベショー | 2013年2月19日 (火) 20時34分
ミモザさま
僕の専門分野ではないけれど、宇宙や地球の歴史は子供の頃から大好きな分野です。
先カンブリア紀、、、研究室の名簿を見た時は、ほんとにうれしかった。
小泉研究室出身の方が広島大学の教授になられた時、彼と小泉教授を僕の大竹工場にお招きして講演をしていただきました。
投稿: ナベショー | 2013年2月19日 (火) 20時46分
広島の婆やんさま
ささやかなブログ記事、、楽しく読んでいただいてありがとうございました。
僕の大好きな分野の話題なのです。
大人になるとは、、、、、なるほど!
もうこの年になり、駆け引きも無く、背伸びも無く、普通に生きる、、またそういう生き方をしてる人とお付き合いしていきたいと思います。
投稿: ナベショー | 2013年2月19日 (火) 20時52分
tirokuroさま
今回の記事は、かなり異なった内容なので、書こうか、書くまいか、、と迷ったのですが、楽しく、面白く読んでいただいて良かった!
丁度、ニューセラミックという言葉が言われ始め、その分野で京セラが大成長を始めた頃でしたね。
僕は手先は器用ながら物理化学の分野は不得手だったため、学部からは高分子有機化学を専攻しました。
しかし、組織の指導者、親分としての小泉先生の人格に身近に接した3年間、僕にとっては素晴らしい体験であり、感化されました。
講演旅行もいいな~
好きなことをしゃべり、美味しい料理を食べて、、、
投稿: ナベショー | 2013年2月19日 (火) 21時07分