綾部 シデの山を登る
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ホテルに一泊して、翌日はバスで綾部の町から20kmほど奥の奥上林というところへ
高校の同級の桜井克彦さんの案内で里山登山
写真中央、、、鳥垣渓谷から昔のカヤ場跡を経て735mのシデ山山頂
更に、大栗峠を下って麓に至る登山コース
桜井さんは、大学を卒業後、滋賀県庁に勤務、、
57歳の時の脳梗塞を患って、早期に退職し、単身で故郷の奥上林に帰って来て、約1町歩の水田、畑を耕し、米と野菜作り、、、
当初、桜井夫人は仕事の都合で大津を離れられず、月に数回だけ帰省、、、
収穫した野菜類をたくさん持ち帰り、大津の自宅前で無人販売
今は、仕事も辞めて、月半分は大津から綾部に、、
子供の頃に登った裏山、、、
山頂付近の広大なカヤ場、、、大勢の村人が入って屋根を葺くカヤを刈って麓に運んだ、、、
しかし、カヤ葺きの家も少なくなり、山に入る村人もなくなり、峠道を越える人もなくなった。
かっての山道は荒れ果てて、カヤ場も雑木で覆われ、人が入れる状態ではなくなっていた。
桜井さんは農作業の合間に山に入り、木々を切り、倒木を除去し、かっての山道を蘇らすべく苦闘、、、
そして、賛同する仲間も加わり、10年かかって、かっての山を蘇らせた。
近くには立派な施設の綾部温泉もあり、過疎化していく山村に、新たな観光スポットを作り上げたのである。
登山案内のパンフレットも、道標も、、すべて彼の自作、、、
登山者にわかりやすいように、、、、
鳥垣渓谷、シデ山の矢印も付けさせてもらったと、、、、、、
登山口から少し林道を入ると、、、
桜井さんの作業用ユンボ
登山道の整備を始めて間もない頃、林道と渓流を横切る倒木を除こうとして、
ユンボを操作してる時、倒木が運転席を直撃、ユンボが川に転落、
彼は運転席から投げ出されて頭を打って大怪我、、、投げ出された方向が逆なら即死
病院での頭の検査費用が3万5千円、ユンボの引揚費用が35万円だったと、、、命拾い!
ヤマメの泳ぐ美しい渓谷の流れに沿って山道を登っていくと、、、
この間の台風のため、流木が谷を横切る、、
第3の滝を過ぎると、、、
昔の道を見つけるのに苦労したという、、、
今でこそ、わかりやすい歩ける道だが、、、、
小鳥の巣箱をかけて、、
モミジやカエデなどの広葉樹の苗を植えて、、
中には30年後でないと実をつけないトチの木も、、
案内表示も、、、
なだらかな雑木林の斜面が広がる、、、,
明治初期には36町歩もある広大なカヤ場、、今は雑木林の中を進む、、、
昭和40年くらいまでは秋はカヤ刈、春は山焼き、、、
ここには、林道が来てて、林道工事の残土を置いてもらって、車も駐車できるスペースに、、
鳥垣渓谷を歩かずに、直接林道を歩いても、車でもここまで来られる、
さて、ここから、さらに斜面の登山道を登っていくと、、、
なだらかな平地が広がる、、、、
昔のカヤ場、、、ワラビなど山菜採りも、、、
秋になると、男も女も村中総出で山に登り、カヤを刈り、天秤棒で担いで麓に運ぶ
カヤ場を登りきると尾根道へ
このたくさんのキノコは、、、、、
食べられるのか、、、いや毒キノコか、、、、???
(すこし採取、持ち帰った、、ネットで調べて悩んだ結果、食しなかったが、たぶん食用かも、、)
しかし、よくぞ、この里山、登山道のコースを歩けるように整備したものよ!
山を越えて和知へ通じる大栗峠
この峠を越えてお嫁に来た女性、、、今も2人おられるという
昔の道標
当初、和知側に下って、JR山陰本線和知駅から京都方面に帰るつもりだったが、、、
和知側の山道はわかり難く荒れてるそうである。
元来た道に引き返して、、、
麓には、桜井夫人が車で迎えに来てくれて、柿や独活などたくさんのお土産をいただいて、バスに乗り、綾部へ、、、
更に綾部から京都、掛川、西焼津へ、、、
夜9時に自宅に到着しました。
何から何まで桜井さんにお世話になった、、ありがとう!
桜井さん御夫婦は、シデの山から見える山々を、月に幾度も登ってられるそうです。
峠の向う側の村との交流もできたら、、、などまだまだ夢は広がる。
この18日の天気予報は雨、、、
最悪、登山は中止することも考えてたが、実際は素晴らしい晴天でした。
それから、実は大失敗があった、、
カメラのバッテリーを充電してて、それを忘れて自宅を出て、、、、、、、
なんと、バッテリーの入ってない空のカメラを持ってきてしまった!
桜井さんのカメラを借りて、僕のカメラのCFカードを挿入し、この登山の記録写真を撮ることが出来ました。
出発前に綾部温泉にて、、
高校の同級生 伯耆さんも来てくれて、、桜井さん、ナベショーの3人で、、
今日に寒くなった、、、石油ストーブに火を入れたら、、、
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コメント
なべしょーさま、素晴らしいご友人ですね!感動いたしました。
朝から、とってもいいお話を聞いて。
この道のためにしんだかもしれないご友人。すごい方!
充電していて忘れる。私もついこの前やりました。準備は、落ち着いてやらないと!と思いました。
投稿: フルール | 2013年11月20日 (水) 07時31分
美味しそうなキノコ!この時期だから平べったいのが恐らくムキタケ?。毒キノコのツキヨタケと間違いがあると本に記載されていますが慣れると出る時期に差が有るのが分かります。トテモ美味しいですよ!月初めに篠山出身のMHさんとキノコ狩りで採りました。小さいのが丸く写って見えるのですが同一だとすると、ムキタケでは無いかな?分かっていないのは食すべきではないですね。安全第一です。
投稿: 浦和のGG | 2013年11月20日 (水) 13時43分
お出会い出来なくて残念でした。
綾部!特に上林は素敵なところでしょう。だから私は離れなかったです??
子供の頃ナベショーの後について野山を走り回っていまし
たので・・・懐かしいですね。今度は私も誘ってください。
私は舞鶴の鹿原にある国宝金剛院まで紅葉狩りウオーキングに行っておりました。とても好いお天気で気持ちのいい21kmでした。来週は大和まほろばウオークに兆戦です。
投稿: sakura | 2013年11月20日 (水) 13時49分
登山案内で登ったような気になりました。かって人とともにあった山,この素晴らしい景色を望み,数知れない恵をもたらしてくれた山には,沢山の思いが詰まってますね。そんな思いがわかる方は放っておけないでしょうね。それにしても素晴らしい方ですね。その山にいくナベショーさんも。
モンタ君,ストーブの前は特等席だね。
投稿: tirokuro | 2013年11月20日 (水) 18時50分
フルールさま
彼の村興しの活動、、素晴らしいですね。
しかも大きな事故にもめげず、、タフです。
バッテリーを忘れた、、、最近、この手の忘れ物が多くて、、
投稿: ナベショー | 2013年11月20日 (水) 20時24分
浦和のGGさま
ムキタケ、、確かにネットで調べてみると極めてよく似てるけど、一致しないところも、、、
かって、二回、食べられるはずのキノコを食べて、吐いてしまったことがあります。
食べ過ぎると消化不良を起こすのでしょうね。
他にムラサキシメジを採りましたが、これは美味しかった!
投稿: ナベショー | 2013年11月20日 (水) 20時29分
sakuraさま
上林の山はいいですね。
十倉の山を越えて梅迫へ抜ける峠は、入り込めないでしょう。
次回、上林の山を歩くときは、一緒に行きましょう。
ウオーキング 21km、凄い、凄い!
ならば30kmもOKでしょう。
晴天でよかったですね。
来春の伊豆のウオーク、、ぜひ挑戦しに来てください。
投稿: ナベショー | 2013年11月20日 (水) 20時35分
tirokuroさま
炭を焼いたり、カヤを刈ったり、山菜を採り、隣の村へ行く峠、、生活の場だった里山が、今は荒れて入り込めなくなった、、、寂しいですね。
昔の山に蘇らせたい、、、彼の気持ちがよくわかります。
石油ストーブの前はモンタの特等席、、こたつを出したら、こたつの中、、
モンタは良いな~
投稿: ナベショー | 2013年11月20日 (水) 20時40分
こんな近くにいいところがあるんですね。
桜井さまの郷興しには感動物です。
たくさんの方、特に市民に知ってもらいたいですよね。パンフがあるようですが、どこで手に入るのかしらね。
案内人なくても素人でも登山出来ますか?
来春行ってみようかしら。
投稿: あひる | 2013年11月21日 (木) 09時15分
あひるさま
ほんとに素晴らしい里山の登山コースです。
パンフは駅前の観光協会にもおいてあるそうですよ。
いろんなコースが準備されてるので、案内人なしでも行けると思います。
投稿: ナベショー | 2013年11月21日 (木) 21時40分
暫くココに来ないと……故郷(2年ちょっとしかいなかったのに勝手にそう思っています)にこんないいところがあるんですねぇ…

でも標高700メートルと言うとかなりしんどいでしょう?
こんな里山登山道を造るって、信じられないなぁ…。
素敵な景色に癒されました
投稿: ロンママ | 2013年11月21日 (木) 23時37分
ロンママさま
良いところでしょう。
すぐ近くには綾部温泉という立派な宿泊施設もあって、ゆっくりとくつろげます。シデの山、、標高700mなので、十分に登山を楽しめますよ。
ほんとに、こんな素晴らしい渓谷滝めぐりと登山道を作るなんで、凄いです。頂上からの360度の景観も素晴らしいです。
投稿: ナベショー | 2013年11月21日 (木) 23時54分
私の楽しみのブログですが、あまりにも凄いことと、「登ってみたい」との思いで、うちの人に見て貰いました。
念願のカメラ(若い頃は写真を引き伸ばしたりしていました)を手にしたので、まず、このブログに興味深々。「この山の一本の木って見たやんな。あそこらか。」
桜井さんの事にも感動をし、「来春はまずここへ。」とその気になっています。
パンフを貰ってきます。
ありがとうございます。
うちの人、桜井さんとさくらさんがカブってました。
投稿: あひる | 2013年11月22日 (金) 09時47分
あひるさま
来年の春、、と言わず、この秋の紅葉も美しいですよ。
ご主人様と一緒にシデの山、、どんどん有名になって、多くの人が訪れるといいですね。
投稿: ナベショー | 2013年11月22日 (金) 21時35分